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約6割が森林の美幌町。そのうち約4割がカラマツ林で、人工林の4割以上を占めています。
カラマツは強度があり、防虫効果などもあることから、国内での住宅材として需要が高く、主に構造材として利用されているほか、最近ではカラマツの木肌などの風合いを生かした仕上げ材としての人気も高まっています。特に本州でのカラマツ材の人気は高く、町内で伐採された原木から加工された木材の9割は東北や関西などへ。
このうち7〜8割が住宅用に加工され、残りは梱包材などとして利用されています。木は育った環境の中でこそ、本来持っている力を発揮できる。
美幌町産材活用住宅助成制度では、この点に注目し、町内の豊かな森林資源を町内で有効に活用、快適に暮らせる住まいづくりをすることを目的としています。また、今までは原木もしくは一次加工のみで出荷されていたカラマツ材に、付加価値をつけることで町内での需要を高め、町の経済活性化にもつなげてゆきたいと考えています。 |
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森林では、木が健やかに成長する環境を維持するために密生する木を間引きます。その際に必ず出るのが間伐材。森を健やかに維持することは、森林を保護するだけではなく、川を守り、周辺の生態系をも保護することになります。
美幌町には、ドイツに本部を置く、国際的な森林管理協議会Forest Stewardship Council(FSC)の認証を受けた森があります。
FSC認証は、森林の管理・伐採が環境や地域社会に配慮して行われているかどうかを、信頼できるシステムで評価する森林認証制度。2005年10月に美幌町森林組合を代表として、町内22団体・個人の民有林約3028ヘクタールの森林が、道内では2番目にこの国際的な認証を受けました。さらに、FSC認証をうけた森林の木材を使って生産された製品が、加工・流通課程において、非認証林から生産された製品と混ざらないよう、生産者や販売業者が管理。その管理が適正に行われていることがFSCの審査機関によって認められると事業者はChain
of Custody(CoC)を取得でき、環境配慮型の製品であることを意味する、FSCのマークを最終製品に付けることができます。
美幌町産材活用住宅助成制度では、このFSCのマークが焼き印された町内産のカラマツ材を使用。産地や流通経路などどこからどう来たか、建て主にも木材個々の履歴がわかるようになっており、安心できるという特徴があります。 |
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助成制度では、認証材を使用した環境配慮型の住宅であることと同時に、北海道が推奨する「北方型住宅」「北の木の家」の基準を満たした良質な住環境の住まいであることも、大切なポイントになっています。
北方型住宅では、長寿命、安心・健康、環境との共生、地域らしさなど、北国に適した住まいの性能基準と、円滑な家づくりをサポートするシステムが設けられています。また、北の木の家は、品質の良い道産木材を使用して建てた住宅に与えられる称号。道内の森林から合法的に伐採され、日本農林規格(JAS)の制度に則って加工された木材を、1平方メートルあたり0.1立法メートル以上使用した住宅であることが要件となっています。
このことからもわかるように、美幌町産材活用住宅助成制度を使い建てた住まいは、長く暖かく安心して暮らせる住まいであるばかりでなく、省エネでCO2の排出量削減にも貢献、さらに環境配慮型の建材を使用することで、より広く深く環境のことが考えられた住まいだといえるのです。 |
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地球規模でCO2の排出を抑えることが課題となっている近年、地域の材を地域で使うことは、この面でも貢献します。それは、美幌町内の森林から伐り出されたカラマツ材を、町内ですべて加工し使うことができたら、輸送時にトラックなどから排出されるCO2をさらに抑えることができるということ。輸送コストの削減にもつながるため、より良いものをより低価で提供することが可能になるのです。
美幌町では、カラマツ材の住宅材としての需要が町内で高まれば、生産のための工場の誘致など、経済への効果も大きいと考えています。あわせて、加工後の残材や間伐材などを使う木質ペレットを燃料とする、ペレットストーブの普及を進めることで森林資源をムダなく利用でき、環境への負荷も減らせると考えその取り組みも視野に入れています。
昨今、しきりに地産地消が叫ばれていますが、それは環境や経済にも大きな役割を果たすことが期待されているからなのです。 |
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美幌町内の中学校では、平成14年度総合学習の一環としてカラマツの森づくりを行っています。1年生はマツボックリからの種取りを、2年生は育てた苗木の植樹を行い、3年生は木が健康に生長するようにと枝払いをします。
カラマツの森づくりと、美幌町産材活用住宅助成制度の取り組みが続いていけば、この植樹した木を材料にした家づくりが行われる日も、将来やってくるでしょう。子どもたちが成長し大人になったときに、自分の手で植樹したカラマツ材で家を建て、暮らす。自分の子どもや孫と一緒に、森づくりをした日の思い出を語れるような、そんな未来に続く家づくりの第一歩として、美幌町産のカラマツによる家づくりを勧めてゆきたい。
美幌町産材活用住宅助成制度は、そんな願いを込められた取り組みなのです。 |
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