記者コラム

2016.09.17 女性党首

 昭和44年の衆院選に当選してから比例代表を含め12回連続当選した。61年に社会党党首となった。国会に議席を持つ女性初の党首だ。後に女性初の衆院議長にも就いた。「おたかさん」の愛称で親しまれた土井たか子さんだ。平成元年の参院選で自民党を過半数割れに追い込んだ。擁立した女性候補たちの相次ぐ当選で「マドンナ旋風」と呼ばれた◆土井党首はこの旋風に「山は動いた」の名言を残した。自民党政権に揺らぎが生じた始まりでもあった。この後、非自民による細川政権が誕生、55年体制は崩れることになった。「おたかさんブーム」は、日本の政治の流れを変える歴史の分岐点だったのかもしれない◆新たに船出する民進党の党首に初めて女性が就いた。人気、知名度で抜きん出る蓮舫参院議員だ。就任演説で「私たちが向かうべきは巨大与党。人気の高い政権と向き合う」と発言した。まさに30年前の「おたかさん」である。野党第一党として違うのは、政権を経験している点だ。「選択していただける政党にしていきたい」。有権者も選択できる野党の存在を望んでいる。まずはその手腕に期待する。(本多)

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