記者コラム

2016.06.02 桂歌丸

 日本テレビの長寿番組「笑点」で長く司会を務めた落語家・桂歌丸さんが勇退した。「一度でいいから見てみたい、女房がヘソクリかくすとこ」。笑点のあいさつは、いつも楽しませてくれた◆5代目古今亭今輔、4代目桂米丸を師匠に持ち、古今亭今児、桂米坊から桂歌丸を名乗った。横浜市出身で、今年8月に80歳を迎える。小学4年から将来の落語家を目指したという。2007年旭日小綬章受章◆「笑点」では、放送開始以来のメンバーで、大喜利で先代の三遊亭円楽とのやり取りが視聴者を楽しませてくれた。嫌味を感じさせないユーモアのセンスは、見習いたいことが多い◆「修業は一生涯。辛抱もまた一生涯」。簡単にテレビに出演して消えていく芸人が多い。いつも真剣勝負だったという歌丸さんのような芸人を目指してほしいものだと落語ファンは思う◆年を重ねた芸風とは逆に、体のほうは修業や辛抱では立ち向かえない。度重なる病気で、「笑点」の顔を譲ることになったが、今度はじっくりと落語を聞かせてほしいと願っている。歌丸流名調子で、思わずクスッとさせてほしい。(本多)

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