記者コラム

円安加速

 円安がさらに加速している。昨年末に1ドル77円台だった円は102円を突破した。わずか半年で20円以上の変動だ。車を中心とした輸出産業の経済界は業績を伸ばし、円安傾向を大歓迎しているが、消費者にとっては喜んでばかりもいられない◆国内経済を見れば、気持ちの上だけの景況感で、実態が伴っていない。特に地方経済は円安のデメリットが先行しており、実態経済の上昇までの体力勝負になっているという。地域の消費を支える労働者の賃金は上がらない。そこに輸入商品をはじめとするコスト高、値上げ攻勢が否応なしに加わってくる。財布のひもが固まってしまう◆デフレからの脱却に必要とされる過渡期だと経済評論家は言うが、この過渡期で淘汰される業種が出てくる。大企業に有利な円安の経済効果が、中小企業にも恩恵が回ってくるのは、どれだけ先になるのか。地方経済では大都市ほど浮かれられないのが現状で、依然としてこの1年をどう乗り切るか必死だ◆美幌町内ではつち音もまだ聞こえてこない。リフォームが少し元気だが、これは消費税増税前の駆け込み要素が強い。そろそろ地方でも景気回復を実感したいものだ。       (本多)

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